[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
夢の中の話。
祖父母家の居間の炬燵に足を入れて座っている。背後に玄関、前方に台所へ続く引き戸、左手側に廊下がある位置だ。右手側、テレビに背を向けてしまうところに、伯父が座っている。珍しくないことだ。そこは彼の定位置で、新聞を開きながらどんぶりをかきこみ、テレビを見るために首をねじる彼の姿を私は知っている。けれどそのときの伯父は、ただ炬燵のテーブルに向かい合っていた。テレビはついていない。暗い液晶画面をさらして沈黙している。私は伯父と話したかもしれない。それは覚えていない。
なんとなく私はこの場面が夜、特に大晦日の夜ではないかという気がする。現実の記憶と混同している。
(現実では私と伯父の位置が逆だったな……)昨年の大みそか。アンコールワットに連れて行ってくれると伯父は言っていた。本当だろうか? 私はワインを飲んで頬をほてらせていた。伯父に薬剤師になることを勧められ、それもいいなと安直に思ったのだけれど、薬剤師免許をとるのは決して簡単ではないと調べて知り、白けた気分になったのだった。
店。商店街。地下の専門店街? 私はそこを地下だと思う。確証はない。栄や名古屋のそれという認識でいた気がする。通路を人が行き交っている。混雑はしていない。人の姿はまばらだが、閑散とした感じは受けなかった。私は一つの店舗に入る。向かいの店が見える。(壁がないということだ、やはりショッピングモールである)私は何かを買って金を支払う。果物? だった気がする……。五百円くらい。
≪ 習作 | | HOME | | 三月の空 ≫ |