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あなたがまだ何も言わず 窓の外で滴る雨を眺めていたころ その猫は黙って通り過ぎた あなたの枕元を ついた腕の間をすり抜ける気配がして にゃあという鳴き声一つ残さずに もどかしくも平然と 漏れ出た溜め息に音を一つ付けた はじいた鍵の束を加え直して あなたはどこへ行こうというの 小さじ一杯の粉砂糖を 爪の先で吹き飛ばして
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