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夜は常世。異界と化す結界の中、閉じた二人が瞼の裏を彷徨い歩く。簡潔に完結した世界。僕は知らない。これまでのことを、これからのことも。ただ一つわかるのは、はっきり肌に刻まれた、くっきりとした証明一つ。僕は知らない。これから歌う呪わしき声の物語。 赤い瞳の男が空を見上げている。 暗い、鬱蒼と茂った木々が風に鳴る。闇の中に揺れる影がくっきりと落ちるのは、月の光が明るい所為だ。
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