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きっとね、
何かを語ろうとするたびに口を閉ざす
そんなことを繰り返している。
適当な言葉を探し損ねて、見つけあぐねて、
卑怯な真似と知りつつ怠惰に沈む。
賢しらぶって振りかざす静寂で
一体どれほどの醜悪を振りまいただろう。
いっそ呼吸さえも閉ざしてしまえばいい、
そんなことを思って唇を結んでも
動き続ける自律神経・不随意筋
巡る電導・酸素を乗せて走る赤血球
首を絞める苦しさに勝てない。
強張ったのは表情か、空気か
一時的に訪れる凪。次に進めば風向きは変わる
舌がもごもご動いている、芋虫のように、ヤゴのように、蛆のように。
口を開けば舞い散る害悪
飲み下した蛹のなかで還るのは言葉?
風に乗って飛ぶのは羽虫?
血管を巡るのは寄生虫の卵?
終わるのはいつの日だろう。
咽喉を貫いて芽吹く植物を夢にみて
(わたしに絡まって咲く花)
(青い実を結ぶ日を待っている)
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